ブログの記事で読者を説得する技術。ロゴスについて考える。

演説で人を説得する3つのポイント、エトス、パトス、ロゴスをブログの記事に応用する方法をお伝えしています。

 

今回はロゴスについて考えてみましょう。

 

ロゴス(logos)はギリシャ語で、「言葉や理性」という意味です。ロジック(論理)の語源はロゴスです。

 

つまり論理的に文章を展開していけば、その記事にはロゴスがある、と言えます。

 

 

筋道を通せばロゴスが生まれる

 

風花初芽の購入者や、風花塾の塾生から、「記事を書いていると、自分でも何を言いたいのかわからなくなる」という相談を受けることがあります。

 

書いている本人ですらわけがわからない記事にはロゴスがありません。

 

このような人は、記事を書き出す前に、ネタ帳に

 

●自分の伝えたいこと(記事のトピック)

●伝える順番(構成

 

この2つを必ず書いてから、記事を書き出すようにしてください。私も毎回記事を書く前に書いています。

 

頭が混乱しがちな人ほど「これから書くこと」を紙に書いておくべきなのです。ネタ帳の作り方はこちら⇒ネタ切れ防止に必須のツール。ブログのネタ帳の作り方

 

さらに、演繹法(えんえきほう)と帰納法(きのうほう)について理解しておいてください。この2つは論理を展開する「基本のき」です。

 

「論理」ときくと、「屁理屈」とか「詭弁」「なんだかすごい説得術」をイメージする人もいるかもしれませんが、この2つは、誰でもごく自然に使っている考え方の道筋です。

 

演繹法と帰納法の使い方

 

物販ブログの目的は、紹介している商品を売ること(販売ページに誘導して購入してもらうこと)です。

 

そのためにレビュー記事を書きます。それぞれのレビュー記事を書くとき、その記事で一番伝えたいことをまず考えてください。

 

つまり結論です。

 

その結論を導くために、演繹法か帰納法、あるいはその合わせ技を使います。

 

演繹法とは?

 

演繹法とは<b>ある前提が本当なら、結果も本当になる</b>、という論理展開です。

 

たとえば、

 

1.人間はいつか必ず死ぬ

2.ソクラテスは人間である

3.ソクラテスはいつか必ず死ぬ

 

1番の前提は真実なので、3番も真実です。1番は一般的な前提で、3番は特殊事例となります。まあ、人間は誰でも死ぬので、この例はピンと来ないかもしれません。

 

もう2つ例をあげます。

 

1.りんごは全部フルーツだ。

2.紅玉はりんごだ。

3.だから紅玉はフルーツだ。

 

1.私は断捨離をするたびにリバウンドする。

2.きのう私は久しぶりに断捨離した。

3.またリバウンドする。

 

すべて1番が事実なら、(2番で論理が破綻していなければ)3番も事実になります。しかし、1番の前提が正しくなければ、当然結論も正しくなりません。

 

帰納法とは?

 

帰納(きのう)は演繹の逆をやります。個々の事例(特殊事例)から一般的なルールを導き出します。

 

演繹と違うのは<b>結果はあくまでも推測である</b>ということです。

 

例をあげます。

 

ある人からまんじゅうが入った箱をもらいました。

 

事例1.はしっこのまんじゅうを食べたらつぶあんだった。

事例2.真ん中あたりのまんじゅうを食べたらまたつぶあんだった。

結論:この箱はつぶあんのまんじゅうの詰め合わせだ。

 

ここにアフィリエイトを始めたけど、稼いだことのない人がいます。

 

事例1:あるアフィリエイトの教材を買ったが稼げなかった

事例2:別のアフィリエイトの教材を買ったらやはり稼げなかった

結論:アフィリエイトの教材を買っても稼げるわけないんだ

 

便宜上、事例は2つずつ出しましたが、もちろんたくさん事例があればあるほど、結論が事実に近づきます(しかし間違っている可能性はあります。あくまでも推測だからです)。

 

読者はいつも疑っている

 

演繹とか帰納と聞くと難しく感じるかもしれませんが、私たちは毎日、無意識にこのどちらかの考え方をしながら、その瞬間、瞬間の行動を選択しています。

 

たいして深く考えていない人もいるかもしれませんが、物販ブログを読む読者は考えざるをえません。

 

なぜなら、アフィリエイターが、「この飲む日焼け止め(サプリ)はとってもおすすめなんですよ、なぜらば~」と説明しているのを、疑いの気持ちを持ちながら読んでいるからです。

 

そうです。

 

読者はいつも、その記事に書かれていることを疑っています。

 

化粧品やダイエット法を探している人は、常に、「過去に使ったものよりもっといい物」「今やっていることよりもっと効果のあるもの」「ほかのものより安くてよい物」を探しています。

 

ということは、過去や現状に満足していないのです。

 

不満なのです。

 

キャッチフレーズやうたい文句にひかれて買った化粧品やシャンプーのどの結果にも満足していません。だから、「今度はだまされないぞ」と思っています。

 

その商品を買おうかどうか考えているときは、無意識のうちに警戒しています。

 

そういう疑いの目を持っている読者をロジックを使って説得しなければならないのです。

 

と言っても、それは決して難しいことではありません。物販のレビュー記事は、学術論文ではないからです。

 

また、エトスとパトスが強力なら、ロゴスが弱くても、商品は売れます。

 

エトスとパトスについては以下の記事をごらんください。

 

☆エトス、パトス、ロゴスの基本⇒質の良い記事に必要な3つの要素。エトス、パトス、ロゴスとは?

 

☆エトスの説明⇒どうやったら読者に信頼されるのか。エトスについて考える。

 

☆パトスの説明⇒自分の言葉に命を吹き込む方法。パトスについて考える。

 

残念ながら、ふつうのアフィリエイターはそこまですごいエトスもパトスもないので、ここはやはり記事を丁寧に書き、物ごとを筋道だてて説明したほうがいいでしょう。

 

ロジックの通った記事を書くすすめ

 

ロジックを通す方法はいくつかあります。代表的な例をあげると

 

●常識に訴える

●事実をつきつける(要リサーチ)

●リアルに語る(自分の経験を使う)

 

など。

 

そして、情報を筋道だてて提示し、わかりやすい記事にします。

 

初心者は、この「情報を筋道だてて、人が理解しやすい順番で書いていく」ということを、とても軽視しています。

 

事前にちょっと構成を考え、記事を書いたあと、客観的に読んでみれば、かなり改善できるのにそれをやりません。

 

筋道だてて話すのに特殊な技術などいりません。頭がいいとか悪いとか関係ないですし、語彙が豊富である必要もなければ、文章がうまい必要もありません。

 

ただ単に、「こういうふうに書いたほうが、読者にわかりやすいかな」とか、「どういうふうに説明すればわかってもらえるかな」と考えるだけでいいのです。

 

技術ではなく心がけの問題です。

 

私は、レビュー記事は、流麗でこった文章より、シンプルでわかりやすい文章のほうがいいと考えています。

 

文学ではないのですから。

 

風花式に特化したロジックの展開を知りたい方は、ライティングの教材で構成を学ぶことをおすすめします。

 

ライティングパッケージはこちら⇒風花ライティングパッケージが帰ってきた。記事の書き方を学びたい方へ。
fudeline
日本語は、ハイコンテクスト言語といって、ひじょうに文脈(コンテクスト)に依存している言語です。

 

みんな共通の認識があるので、全部言わなくても、わかりあえる言語なのです。だから主語(動作の主)なんていちいち言わないし、これ、それ、あれ、で通じます。

 

しかし、ブログの読者とは、対面で話しているわけではありません。「わかってるよね」という前提で記事を書いてしまうと、自分だけがわかっていて、他の人にはわからない記事になります。

 

しかも、読者は記事をしっかり読みません。

 

そこで、ロゴスのある記事を書くことを心がけるべきなのです。

 

日常生活でも、自分の考えや家族の言っていること、会社の人の話すことにロゴスがあるかどうか考える癖をつけると、筋道を立てて文章を書けるようになっていきます。